ピッタドーシャは火のエネルギー要素を伴い、消化や燃焼といった変換を司るエネルギーです。消化においては、炭水化物や糖質を燃焼する力が高く、消化力が強いことから、
消化器系に問題が起きやすくなる為、食生活に気をつける必要があります。
ピッタ体質の人が朝食やメインの食事を抜くと、消化力が過剰になりアーマ(未消化物)を作ります。
この状況は、胃に入ってきた食物を吸収しやすいように「溶かす」働きのある胃酸が、胃そのものにもダメージを与えることになります。

空腹時の胃の状況を例えると、火の着いたコンロに空の鍋を置く事を想像してください。鍋には具材が何も入っていないのに熱し続けられるので、次第に鍋は焦げ、穴が開くでしょう。
このように、高い消化力を持っている人が、食事を抜き、空腹でいることは、胃が空っぽの状態でも消化酵素が働き続けるので、胃はダメージを受けます。
更には、次に摂る食事を燃やしすぎて焦がす状態となり、アーマ(未消化物)を作ります。

アーマによって身体に栄養を流す経路が塞がれると、代謝が落ち、身体内に不要なものが溜まり体重増加が起きます。
ピッタ体質で体重が気になる人の多くは、規則正しい食事を摂らないからこそ、消化力を助ける働きが妨げられ増大していくのです。

このような場合に、ピッタ体質の人は自らアーマや塞いだ経路を修復させようと、多くの酸を作り出す為、酸味の高いものを摂取することは逆に症状を悪化させることになります。
市販の制酸剤を飲んだとしても、既に身体内にはアーマが詰まっているので、根本的な原因の対処にはならず、簡単に痩せるわけでもありません。
この様な状況になった場合、まず焦げてしまった鍋を修復する事が最も重要になります。
アーユルヴェーダの専門家にカウンセリングを受け、最適な指導の下で胃酸を抑え、胃のダメージを修復してください。

食事療法
ピッタ体質の人に最も重要な事は朝食を抜かず、一日三回の食事を規則正しく食べる習慣をつけるという事です。胃が空の状態では、胃は胃酸によって燃やし続けられます。
過剰な胃酸を落ち着かせ消化機能を整えてくれる食材を選ぶことも大切です。
朝食には調理プルーンやイチジク、リンゴ、ナシなど甘みのある新鮮なフルーツがおすすめです。
オートミールは、カップ1杯のミルクにひとつまみのリコリス(甘草)の粉末を入れ沸騰させてから冷ますと手軽にピッタ向けの朝食になります。
大根は体重管理に優れた野菜です。大根をおろして、ダル(豆)スープに入れると、少しスパイシーな香りを加えることができます。
ランチやディナーにはズッキーニやウリのように中身が白く甘みのある野菜を摂ってください。
調理方法はよく蒸して、冷却作用のあるスパイス(フェンネルのパウダーや少量のクミン、ターメリック)を少量加えてギー(バターオイル)でソテーしてください。
野菜や穀物を料理する時のように、少量のクローブをダルスープに加えるのもおすすめです。
クローブは刺激が強いように思われますが、料理に使用しても直接噛まなければ実際、程よいスパイシーさを感じられます。

ピッタ茶はテイストもよく、ピッタのバランスを整えてくれるので最適です。
砕いたキマメ(豆科)はスープの様にスパイスと一緒に料理するとタンパク質を多く含んだ栄養源となります。
キノア(植物)やバスマティライスは砕いてギー(バターオイル)や少量のオリーブオイルでの調理がおすすめです。
ピッタの高い人はトウガラシや黒ガラシ等の刺激の強いスパイスは避けてください。刺激物は胃の酸性度を増し悪化させます。
また、胃の酸性度を落ち着かせるために、重たく冷たい、甘い食べ物に引き寄せられるかもしれません。
しかし、このような食品は、消化機能と代謝機能を下げ、多くのアーマを作るため、より問題を深刻にします。
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もし甘いものを食べたい時は、程よい冷却性のあるスパイスで調理されたものや、果物チップスの様に食事と一緒に食べる軽めのデザート、甘いラッシーのように軽い乳飲料は消化力を落ち着かせてくれます。

睡眠の大切さ
ピッタ体質の人は、深夜まで起きていると、お腹が空いたり喉が渇いて、お菓子や夜食を食べたり、ジュースやアルコールを飲んでしまいます。
この様な不規則な生活はピッタのバランスを乱し体重増加の原因となるでしょう。もしまだ元気があり、目や頭が冴えていたとしても、
夜のピッタ時間には就寝するように心掛けましょう。
*夜のピッタ時間(午後10時~午前2時)